2023.04.28
Trainocate Leaders’ Voice – Franky Ma (インドネシア)

世界に展開するトレノケートホールディングス。各国の人材育成の「今」とこれからをそれぞれの国のリーダーから紹介します。
今回は、インドネシアの Managing Director 、Franky Ma (フランキー・マー) にインドネシアの現状や将来の展望を聞きました。
– はじめに、インドネシアについて教えて下さい。
Franky
インドネシアは17,000以上の島々からなる群島国家です。人口は約2億5,500万人で、世界で4番目に人口の多い国となっています。この数字から、インドネシアには多様な文化、民族、宗教、言語が存在することを感じていただけるかと思います。
通信情報技術省 (Kemkominfo) の発表によると、現在インドネシアのインターネットユーザーは8,200万人に達しています。これは世界でも第8位の多さです。
インドネシア政府はデジタル化された社会を実現するために、様々な発令を行っています。例えば、政府機関が所有するITアプリケーションの革新に始まり、政府職員のITの能力を向上させる活動や、平等な教育機会の提供を目的とした教育のデジタル化などの国民に提供されるプログラムなどです。
トレノケート インドネシアは、Alibaba、AWS、Cisco、IBM、MicrosoftなどのITベンダーの認定トレーニングのような、技術力のあるデジタル人材を育成するための研修を提供することで政府が実施するプログラムをサポートしています。また、政府機関へのトレーニングも行っています。
– どのような業界のクライアントが多いですか?
Franky
ディストリビューターやコンサルティング企業、事業会社、そしてITベンダーにもトレーニングを提供しています。特に、サービス業やテクノロジー分野の大企業が多いです。また、金融、IT企業や企業向けテクノロジーを利用するエンドユーザー企業など、あらゆる業界やセグメントにお客様がいます。
そうしたクライアントに向けて、ITトレーニングではITベンダーの認定研修を中心として提供し、非ITトレーニングではプロジェクトマネジメントやITサービスやITガバナンスやセキュリティといったビジネススキルや、マネジメントやリーダーシップ、営業スキルなどのソフトスキルに関する研修も実施しています。
– あらゆる方面の業界にトレーニングを提供しているのですね。インドネシアでは、企業はどのような人材育成の課題を持っているのでしょうか?
Franky
急速なテクノロジーの変化に従業員や組織が対応し、機敏さを保つことが課題となっています。アップスキリングとリスキリングは継続的な課題であり、雇用主は全体的な生産性を向上させるためのトレーニングに対し、柔軟性や効率性、一貫性などを求めています。
ソフトスキルは、ほぼすべての組織において重要視されています。例えば、チームでのふるまい、マネジメントスキル、コミュニケーション能力、グループでの問題解決や意思決定、個人の生産性、感情マネジメント、権威の行使、対立の解決など、数々のスキルがあります。 世代間ギャップや多様性、変化スピードなどが増加しているため、ソフトスキルの重要性はますます高まっています。
– 技術の進歩に対応するには、ITスキルだけではなく、ソフトスキルも合わせて見に付ける必要がある、ということですね。そうした環境の中で、今後どのような取り組みを予定していますか?
Franky
トレノケートインドネシアは、自己学習やツール作成の自動化を通してチームの能力とコラボレーションを改善することで、引き続き学びと革新を継続していきます。ダイナミックな挑戦には、社内と社外での強力なコラボレーションが求められます。提供するプログラムを革新し続けることが私たちのブランドを強化するために重要ですし、また市場やお客様から信頼を得ることにつながります。
また、トレーニングが知識の獲得のみにならずに現場でプロフェッショナルなレベルで活用できるようにするなど、私たちが支援できる点はまだ数多くあると考えています。
– 直近のチャレンジやゴールについてはどうですか?
Franky
トレノケートを最も信頼できるトレーニング機関まで成長させることです。
急速な技術の進歩が、ビジネス環境も大きく変化させていますし、競合関係も強めています。これまで以上に、個人としても企業としても、自身の強みやコンピテンシーを強化が必要となっています。こうした課題に立ち向かうためにも、挑戦したいと考えています。組織の強化やITベンダー・ディストリビューターなどパートナーとの協力関係の構築、そしてお客様との継続的なコミュニケーションが重要です。
また現在、ビジネスの世界でグローバル化が進み、お客様は国境を越えて自由にサービス提供者を選ぶことができるようになっています。顧客のニーズに素早く応えるためにも、働き方の改革やエキサイティングな新しいツールの導入を続けていきます。
– ありがとうございます。それでは次に、Frankyさん自身について教えてください。トレノケートに入社したのはいつ頃ですか。
Franky
2013年の5月です。もう10年ほど前ですね。
キャリアの開始時点でトレーニングに携わっていましたが、他にディストリビューターでキャリアを積んでいたときも、一貫してITに関わる業界でした。ずっと成長を続けているIT業界に身を置く中で、IT製品・サービスの技術の進歩とITの専門家が持つべきコンピテンシーとの強い関連性を感じています。
– テクノロジーの進化は、必要なスキルセットの変化ももたらすということですね。Frankyさんから見て、トレノケートにはどのような強みがあると思いますか?
Franky
国際的な人材育成企業としての強みを持ち、多くのITベンダーから認定ラーニングパートナーとして支持されていることです。各国間で相互に支援しあう組織であることや、ITベンダーから信頼をいただいていることで、常に高い水準・最新技術のトレーニングを提供できるからです。
人材育成やトレーニングによってお客様のゴールを達成するために、今後も革新を続けていきます。
– 各国の独自性とグローバルとしてのグループの良い所が共存しているところがトレノケートの特徴でもありますね。仕事において最も大切にしていることは何ですか?
Franky
3つあります。
1つ目はチームワーク。会社としてのゴールを達成し、イノベーションを起こすために重要だと考えています。
2つ目は誠実さと信頼です。チームとしても個人としても、長く仕事を続けていくための基本的な部分です。
3つ目は学び続けることです。それによって自分たちの能力が強化され、前に進み続けるための競争力を持つことができるからです。
– ありがとうございます。では、オフの時間はどのように過ごしていますか?
Franky
これまでの計画を見直すこともありますし、家族や友人と集まる時間は心身ともにリラックスできます。また、新しいことを学ぶのも好きです。
– ありがとうございました!